2012年11月3日土曜日

胃がん撲滅プロジェクト8 胃がんは本当に撲滅されるの?


連休ですね。
紅葉のシーズンでどこも混むとニュースでいってますね。
検診関係の発表予定があり、スライドづくりに励んでます。
その中で下のスライド2つを紹介させていただきます。

まず最初は、胃がんの死亡率が全年齢層において、
他の先進国と較べて際立って高いというものです。

データはWHOのもので、
出典を記さないといけないのですが、
すぐに示すことができなくて失礼します。作者様。

これによると先進国に較べて
トレンドが30−40年遅れているとのこと。
日本の高年齢層の高感染率や
ヨーロッパとは違ったアジア特有のピロリ菌感染
(東アジア型cagA蛋白産生)という条件の違いがあり、
直接は比較しにくいかもしれませんが、
このグラフをみて言えることは、
日本は胃がん死が多く、
より有効な対策をたてる必要があるということでしょうか。
cagA説明

塩分の高消費国ということで、日本とイタリア少し似てますね。
勝手にシナリオ作ってみました。
根絶の最終兵器はワクチンだと思うのですが、
まだ実用化されていないようですね。
実用化はそう遠くない将来であって欲しいですね。
ピロリ菌は幼児期に感染するといわれており、
若年の感染者を拾い上げ、フォロー、
適切な時期に除菌することが必要と思われます。

成人の感染者の対応が、
現在の胃がん検診と一致する部分になります。
胃がんの存在診断は内視鏡検査+生検病理診断以外に
現在の段階で選択肢はありません。
そこに至るまでの選別はX線検査であっても良いし、
ペプシノーゲン検査であっても良いようにおもいます。

高齢者層の胃がん死亡を減らすためには、
やはり適当な年齢で除菌治療を行っておくことが大事ですが、
除菌治療の保険上の制約で、
誰でも受けることができないことが、
足枷のひとつになっているようです。



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